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2012年06月21日

“愛されない”阪神のマンネリ 

今季の阪神タイガースの成績は交流戦終了時点で26勝27敗8分け、借金1のリーグ4位である。まだ61試合しか消化していないことを考えると、特に悪い数字ではない。CS制度のある現代プロ野球では、勝率5割前後をキープしていれば十分チャンスはある。

 しかし、それにもかかわらず今季の阪神の“周辺”は不思議なぐらい静かだ。熱狂的な虎党が多数いるはずの関西圏では試合のテレビ中継の視聴率が不振らしく、観客動員数も落ちているという。街全体の阪神熱がなんとなく冷えているように感じるのだ。

 僕自身もそうだ。長年阪神を応援してきたが、ここまで気持ちが盛り上がらないシーズンは久しぶりだ。低調な打線、心もとない守備陣、高齢化が進む選手たち、マートンの舌禍騒動をはじめとするグラウンド外の諸問題など、ぼやきのネタは多数にのぼる。和田豊新監督をはじめ、山脇光治、八木裕、藪恵壹、久慈照嘉、関川浩一、伊藤敦規、湯舟敏郎といったコーチ陣の顔触れも気になって仕方ない。みんなそろいもそろって、1990年代の長期低迷時代、俗に暗黒時代と呼ばれたときの阪神OBたちだ。もちろん、だからといって指導者として頼りないという根拠はないのだが、なんとなく縁起の悪さを感じてしまう。

■変革のシーズンになるはずが、“いつもの阪神”に
 とはいえ春季キャンプの時点では、そんな和田阪神に大きな期待をしていたのだ。練習は例年より活気に満ちており、投手と野手の立場を逆転させての練習やバントだけのゲームなど工夫を凝らしたメニューも多かった。ドラフト1位のルーキー・伊藤隼太や2年目の19歳・中谷将大といった将来の主砲候補と目される若手野手も必死にもがいていた。和田新監督の「チームを変えてやろう」という意志が、はっきり感じられたのだ。

 ところが、いざシーズンが始まると、いつもの阪神に戻ってしまった。ベンチからは活気がなくなり、キャンプであれだけ練習していたはずの小技を絡めた巧みな野球を実践することもなく、伊藤も中谷も1軍から消えた。そして残ったのは、ここ数年すっかり見慣れたおなじみのメンバーと、これまたおなじみの大雑把な野球、そろいもそろって小兵タイプの若手選手が数人。和田監督が掲げていた変革の旗は、いったいどこへいったのか。阪神というチームには、監督の初志を貫徹できない何か特殊な事情があるのだろうか。

 これはひとつのマンネリズムだと思う。前述した阪神の状況はここ数年ほとんど変わっておらず、あまりにパターン化された展開にさすがのファンも少々飽きてきたのではないか。先日ニュースで取り上げられた親会社・阪急阪神ホールディングスの株主総会もそうだ。阪神の現状を憂いた株主が「生え抜きの若手を育成しろ!」と舌鋒鋭く球団幹部に迫り、幹部が「善処します」うんぬんと頭を垂れる光景も、毎年のように繰り返される風物詩のようだ。今年もこの季節がやってきたか、といった感じである。

■アラサーでも「若トラ」!?吉本芸人のように長い若手期間
 それは阪神を取り巻く環境にも言えることだ。交流戦終盤で活躍した新井良太、野原祐也、田上健一といった選手たちを一部マスコミが「若トラ三銃士」と命名し、特に長距離砲タイプの新井良太は今まさに関西圏の各メディアから脚光を浴びているわけだが、これもなんとなく見飽きたパターンで、いまひとつ心がときめかない。
 失礼を承知で水を差すと、新井良太は今年8月で29歳になるのだ。広島の野村祐輔や堂林翔太、中日・高橋周平、巨人・宮國椋丞、DeNA・筒香嘉智、楽天・釜田佳直、ロッテ・藤岡貴裕といった他球団の売り出し中の若手選手(みんな25歳以下)とはわけが違う。確かに新井良太の活躍は喜ばしいことで、応援もしているのだが、いわゆるアラサー選手のことを若トラと呼ぶには抵抗がある。かつて林威助や桜井広大が30歳近くなるまで若トラと呼ばれ続けたのと同じパターンだ。阪神の選手はまるで吉本芸人のように若手と呼ばれる期間が長い、この手の皮肉めかした論調もいいかげんマンネリ気味だろう。たとえば「25歳以上の選手は若手と呼ばない」というような球団内外のルールを作ってはどうか。

 折しも前述した株主総会では、南球団社長が“例年と同じく”生え抜きの若手選手を育成する重要性を強調したとのことだが、ここ数年の阪神のドラフト上位選手に故障が多いことやファームの練習や試合を見る限りでは、育成よりもスカウティングのほうに問題があるように思えてならない。高齢化したレギュラー陣を脅かすようなスケールの大きな若手選手の育成とは、そもそもの人材発掘から始まるのだ。

 90年代の阪神は確かに低迷していたが、それでもあのときの甲子園のセンターには新庄剛志という良くも悪くもスケールの大きな選手がいた。のちに井川慶が出現したとき、コントロールは悪くともストレートの速さとダイナミックなフォームに心が躍った。そういう原石に対するワクワク感こそが、マンネリ打破の鍵だと思う。

ソース元 スポーツナビ

まったく同じなんです。ファームがおもしろかったし、荒削りながら期待の持てそうやった当時の桜井広大などいたね


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Posted by ぽっき at 23:42 阪神
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